記録

その時々の考え方などを記録します。概ね現状の列挙です。

人生概観(1)

書くことがないので自分の人生について振り返ります。書き始めたはいいものの途中までで筆が止まってやる気と書く時間がなくなったのでとりあえず書けているところだけをあげます。この文章をそのまま更新するか「人生概観(n)」シリーズとして更新していくと思うので、そういうことで。

以下本文です。


僕の中で最も苦難らしいものとして扱われているのは両親の離婚である。両親は僕が小学二年生の時に離婚した。原因は分からなかった。そもそもあの当時の僕はその原因を知ろうとすらできていなかったように思う。小学二年生の僕に離婚という概念は理解が難しかった。それゆえその原因などというものについて考えが及ぶこともなかったはずだ。しかし正直その当時の記憶があまりはっきりとしていない。だからもしかしたら、両親に別々に暮らすことを告げられた時、「どうして?」くらいのことは言ったかもしれない。しかしそれは両親の離婚の原因、つまりはその決定の理由を問うたのではなく、突然訪れた理不尽について、「自分はそれを理解できない」と表明したにすぎなかっただろうと思う。

そのあたりがどうだったにせよ、そういうわけで僕と母親との二人での暮らしが始まった。なぜ、父ではなく母に引き取られたかというと、それは単純に僕が母親っ子だったから。たぶんそれだけだったとのだと思う。僕は父のことを嫌っていた。それは父親が悪い人間だったからというわけではなく、僕が母親のことを好きだったからだ。母のことが好きならば、その対極の存在である父のことは嫌い。そういう理屈が幼い僕の中ではまかり通っていた。もちろん無意識や本能のレイヤーにおいて。